理容師を目指す男。
彼はこの春、県内の理美容専門学校に進学する。
一時期の『カリスマ美容師』ブーム以降、美容師を目指す人が増えた。そんな中あえて彼は『床屋さん』理容師を目指す。
私も同じ理容師として彼を誇らしい。
実際問題、今は理容室の危機である。後継者がいないのだ。毎年、専門学校の理容科の卒業生は10名に満たない。私達経営陣もスタッフと共にサロンワークしているサロンも少ない。
理容師の卵も少ない…就職先も乏しい…これが現状だ。
ただ彼に私は言いたい。
決して悲観することはない。
青森県は人口のわりに理容室が多いと言われている。しかし、『高齢化問題』が理容界にも訪れている。
いつか引退しなくてはいけない時が来る。
もちろん私にも。
そして数年後、理容界に氷河期が来る。
そこがピンチであり、そこがチャンスだ。
彼には必ず光が来る。理容界にも必ず光が来る。
その時、彼には思いっきり暴れてほしい。彼なら出来る。
知也に感謝。
新岡 知也 18歳 A型 学生
27/2/22
女性が通いたくなる『床屋さん』
五所川原市 sakuriyo(さくりよ)/理容室/ヘアサロン